展覧会企画
美と信仰の出会い
棟方志功の福光時代 展
青森県青森市に生まれた棟方志功(1903~1975)は、故郷への湧き出る想いを自らが板画(はんが)、倭画(やまとが)と称した仕事や、油画、書で表現しました。棟方はその全てを「藝業(げいごう)」と呼んでいます。終戦間際の1945年、棟方志功一家は富山県福光町に疎開し、6年8カ月間を過ごします。この在住期間において、棟方は、町内、県内、県外の多くの文化人、宗教家、支援者と交流し、その中から多くの文学的、宗教的作品が生まれました。福光時代に制作した「女人観世音板画巻」がスイス・ルガノの国際版画展で優秀賞を受賞(昭和27年)したのを皮切りに、サンパウロ、ヴェネツィアの両ビエンナーレでグランプリを受賞し、棟方は「世界のムナカタ」と称せられるに至ります。 本展はそうした棟方志功の福光時代に焦点を当て、この時代に花ひらいた板画、倭画や書の銘品、書簡等の資料、包装紙や装幀本等のデザインまで含めて、棟方志功の藝業を多角的に紹介いたします。
会場・会期
釧路市立美術館
2018年7月7日(土)~8月26日(日)
日本橋三越本店
2018年12月26日(水)~2019年1月7日(月)
鹿児島市立美術館
2019年3月29日(金)~5月6日(月)
南砺市立福光美術館
2019年7月27日(土)~9月23日(月・祝)
奈良県立万葉文化館
2019年9月28日(土)~11月17日(日)
関連書籍
棟方志功の福光時代―信仰と美の出会い―
監修・執筆:石井頼子 尾山章