展覧会企画

鏑木清方展

【巡回終了】

鏑木清方(1878~1972)は、明治から昭和にわたって活躍し、美人画に独自の画境を切り拓いた近代日本画を代表する画家として広く知られています。清方は、明治24年、13歳のとき日本画家の水野年方に入門し、挿絵画家としてその画業をスタートし成功を収めます。明治30年代より本画制作に向かい、文展などの展覧会において評価を得、画壇の中心画家として活躍しました。また、昭和初期からはあらたに肖像画の分野にも取り組み、人間の内面までをも画面に映し出した作品を残しました。

また、自ら「私の最も興味を注いだもの」という画巻、画帖、折本などの形を取った小画面の「卓上芸術」も、清方芸術の真骨頂を示す作品群として見逃すことができません。

本展は、清方没後45年を機に、多様な美人画や肖像画、文芸作品を題材にした「卓上芸術」まで約50点をとおして、詩情あふれる清方の世界を振り返る展覧会です。

会場・会期

高松市美術館
2017年9月9日(土)~10月15日(日)