展覧会企画

京都工芸繊維大学
美術工芸資料館コレクション
フランスポスター展

京都工芸繊維大学の前身校のひとつである、京都高等工芸学校の図案科では、明治35(1902)年の設立当初から、欧米の最新のデザイン動向を教えるための教材として、教官みずからが集めたものも含めて、多くのポスターを積極的に収蔵してきました。

開学当初の教育方針により、初期に収蔵されたポスターのほとんどは、欧米、とくにフランスを中心としたヨーロッパのものです。そのなかには、初代の教官である浅井忠や武田五一がヨーロッパで購入してきたポスターも含まれています。ジュール・シェレやロートレックなど、本館を代表するポスターはこの時期に収蔵されています。

京都高等工芸学校が設立されて程なくすると、日本でもようやくポスターが街を彩るようになってきました。最初は画家の描いた絵に文字を加えるような絵画的なものでしたが、やがて、デザインに趣向を凝らすポスターも登場します。杉浦非水の代表作である《東洋唯一の地下鉄道》などはその典型的な作品です。 

本展覧会では、ベル・エポック期におけるフランス・ポスターの代表作約150点を、「近代ポスターの始まり シェレそしてロートレック」「パリのモダン・ライフ」「眼差しの時代」「ベル・エポックの夜」の四部に分けて紹介します。本展覧会のポスターを通して、近代都市パリの華やかな生活を感じていただき、ポスター・デザインの真髄をご堪能いただければ幸いです。

会場・会期

パラミタミュージアム
2020年12月3日(木)〜1月31日(日

関連書籍

『フランスのポスターポスター 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 デザインコレクション2』
著者:平芳幸浩
監修:京都工芸繊維大学美術工芸資料館